インターネット上でクレジットカードの審査情報を調べているときに「アメックスは審査に甘い」「AANAアメックスは審査に甘い」という間違った情報が掲載されています。これは100%ウソというわけではありませんが、どうしてこういう噂が出てきたのか?理由を解説したいと思います。
日本のクレジットカード会社と外資系のクレジットカード会社の審査が違うのは事実
日本のクレジットカード会社の場合は
個人信用情報に「異動」情報が掲載されていた場合には、ほとんどのケースで審査には通りません。
だからこそ、「債務整理や自己破産、60日を超える返済遅延などを起こしてしまった場合には、契約終了後から5年間はクレジットカードが作れない。」と言われているのです。
これは個人信用情報に掲載された情報が抹消される期間が5年間だからそういわれています。
一方、外資系のクレジットカード会社の場合は
外資系のクレジットカード会社は審査時に個人信用情報を照会しない・・・なんてことはありません。
例えば、アメリカン・エキスプレスの場合は、
- CIC(シー・アイ・シー)
- JICC(日本信用情報機構)
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
と3社すべての情報信用機関に登録しており、すべての情報機関で個人信用情報を照会するのです。
すなわち、ここまでは日本のクレジットカード会社と同じです。
しかし、日本のクレジットカード会社とは違って、アメリカン・エキスプレスの場合は独自の基準に合致さえすれば個人信用情報に返済事故があっても、クレジットカードが発行できる可能性がゼロではないということなのです。
また、外資系のクレジットカードの場合は、年会費も高額になるため、年会費収入も期待できるという点で審査基準が日本のクレジットカードとは大きく違っているのです。
それでも、審査が通りやすいわけではない
そもそも、アメリカン・エキスプレス・カードは返済事故がない人が申し込んでも審査が通りやすいクレジットカードではありません。
要求する年収レベルも高いですし、属性の中での「勤務先企業」の信頼性や「役職」医師や弁護士などの「職業・職種」も重要視されるからです。
他のクレジットカードである楽天カードやリクルートカードなどに比べて審査が通りやすいとは言えないのです。
なぜ「アメックスは審査が甘い」なんてウワサが広まったのか?
簡単に言うと、医師や弁護士、高収入の部長や役員クラスの方が、返済事故から5年経過していなくても外資系のクレジットカードが作れるケースがあるからなのです。
上記で述べたように「返済事故があったらそれだけで審査NG」としない外資系のクレジットカードだから起きることなのです。
これが「債務整理をして5年経っていなくても、アメックスのクレジットカードが作れた。」
となり「アメックスのクレジットカード審査は甘い」
に変化していったのです。
返済事故があって5年経過していなくても外資系のクレジットカードは審査が通る可能性が日本のクレジットカード会社よりも高いのは事実ですが、そうだとしても高レベルの年収があり、それなりの職業に就いている方という前提条件があるのです。
例えば、ビジネス能力の高い方が「会社経営をしていたが会社が破たんし、同時に自己破産をしたが、今はヘッドハンティングされて上場企業の部長です。」というようなケースでクレジットカードが作る可能性があるということなのです。しかも、レアケースであることを認識しましょう。
「アメックス=審査が甘い」というのは間違えであることに注意が必要です。
- 投稿タグ
- 外資系クレジットカード, 審査に通る, 返済事故