リボ払いを利用している方はクレジットカードの審査には通りやすいのでしょうか?通りにくいのでしょうか?ここではリボ払いとクレジットカード審査の関係について解説します。
リボ払いを利用していることは、個人信用情報でばれている
クレジットカード会社が審査の時に照会する個人信用情報には、リボ払いの情報がかなり詳しく掲載されることになります。
掲載される情報
- 極度額(利用限度額):ショッピング枠がいくらに設定されているか?
- 残債額:ショッピング枠のうちいくらが借入残高として残っているか?
- 請求額(入金額):最新の支払い、請求の金額がいくらか?またその請求日
- 年間請求予定額:1年間このペースで返済を続けると合計でいくら返済する予定なのか?
です。
具体的な例でいえば
- 極度額(利用限度額):120万円
- 残債額:119万円
- 請求額:1万円
- 入金額:1万円
- 年間請求予定額:12万円
となっていた場合には、リボ払いのショッピング枠が120万円ある中で、119万円まで使っていて、毎月の返済は1万円ずつ返済しているということがわかるのです。
個人信用情報では、クレジットカードも、カードローンも、含めてリボ払いの利用額というのはかなり細かいところまで掲載されることになるのです。つまり、クレジットカード審査に大きな影響があるということになります。
「リボ天」と「総量規制」がクレジットカード審査の関門
「リボ天」
上記に挙げた例のようにショッピング枠が120万円で残債が119万円とほぼ限度額と残高が同じ状態のときに「リボ天井」「リボ天」と言われてしまいます。
この状態は、「非常にお金に困っている」と審査担当に判断されてしまう状態と言っていいでしょう。「リボ天」の状態の場合にはクレジットカードの審査に通る可能性が低くなってしまうのです。
「総量規制」
2010年に貸金業法が改正され、「総量規制」という制度ができました。
これは年収の3分の1までしかお金を借りることはできないという法律です。
クレジットカードの場合にこの総量規制というのは、ショッピング利用は該当しません。しかし、分割払いやリボ払いでショッピング利用をした場合には総量規制の対象になるのです。
年収300万円の方がショッピング一回払いで120万円の買い物をしても問題はありませんが、これがリボ払いや分割払いになると総量規制にひっかかるラインになってしまうのです。
そのため、リボ払い残高が年収に対しての3分の1に近づいていた場合には、他のクレジットカードに申し込んでも、審査が通りにくくなってしまうのです。審査が通ったとしても、かなり低い限度額が設定されることになるでしょう。
リボ払いは極力利用せずに繰り上げ返済すべき
リボ払いは利用者にとっては非常に便利な仕組みで、毎月数千円~1万円程度の返済でも100万円ぐらいの買い物をすることができてしまいます。しかし、100万円の買い物をするということは100万円を借りているのと同じ状態なのです。100万円借りているのに毎月1万円の返済しかしないので、何年経っても完済にたどり着かないということになってしまうのです。
リボ払いを利用した場合にも、余裕のある月には繰り上げ返済をして元金を減らす努力が重要になるのです。使いすぎてしまいやすいリボ払いははじめからあまり利用しない方が得策なのです。
- 投稿タグ
- クレジットカード審査, リボ払い