クレジットカードを作れないブラックリストというものはどういうものなのでしょうか?
結論から言えば、ブラックリストは存在しません。
もしかしたら、一部のクレジットカード会社では個別に審査に通すことができないブラックリストを作っている可能性も否定はできませんが、基本的にはブラックリストというものは存在しないのです。
なぜ、ブラックリストは存在しないのでしょうか?
クレジットカードを利用する方すべての人の記録は、ほぼすべての金融機関に共有されているのです。
これはクレジットカードだけではなく、カードローンや自動車ローン、住宅ローン、割賦契約(0円で本体価格の分割払い)の携帯電話など、ローン性の商品はすべてと考えて良いのです。
さらに共有されている金融機関というのは、クレジットカード会社だけではなく、銀行や消費者金融にも共有されているのです。
つまり、ローンやクレジットカードを利用している情報は、銀行やクレジットカード会社、消費者金融で最新情報が常に共有されているということです。その共有されている情報のことを個人信用情報といい、信用情報を共有する役割を行っている機関のことを信用情報機関といいます。
すべての人のクレジットカード・ローンの申し込み情報、利用履歴、返済履歴が共有されているため、あえてブラックリストというものを作らなくても、悪質な返済遅延がある方というのは、簡単にあぶりだすことができるのです。
「悪質な人だけをリスト化するブラックリストではなく、すべての人の履歴情報が把握できるため、悪質な返済履歴も調べられる」
という方法が取られているのです。
また、どのレベルで悪質判断するのかは、各金融機関の判断に任されていることになるのです。
1ヶ月返済遅延があった人が審査に通るクレジットカードがあるのと、通らないクレジットカードがあるのは、この金融機関ごとの判断の違いがあるからなのです。
クレジットカード審査でマイナスになってしまう個人信用情報とは?
1年間に1度、数日返済が遅れてしまった
→数日の返済遅延であれば、口座への入金漏れなど、簡単なミスで誰にでもあるものと判断され、問題視されないことがほとんどです。ただし、1年間に何度も繰り返し起こっていると審査上マイナスと判断されることがあります。
カードローンを利用している
カードローンの利用自体が多少のマイナス評価になってしまいます。さらに、借入れ額が多かったり、銀行カードローンではなく、消費者金融の場合は、さらにマイナス評価が大きくなってしまいます。
3ヶ月以上の返済遅延
3ヶ月以上の返済遅延があると、悪質な返済遅延と見なされます。こうなるとほとんどのクレジットカードで審査が通らなくなってしまいます。返済遅延はしないように日常から心がけなければなりません。
任意整理・自己破産
任意整理によって返済額の削減をした場合や、自己破産によって返済免除の免責を受けたときには、個人信用情報から情報が消えるまではなかなかクレジットカードの審査に通らないことになります。信用情報機関によって保有する期間が違いますが、5年間経つと情報がクリアになります。